[成分]クラボワスカとは

女性用媚薬

アマゾン川流域の媚薬

クラボワスカは、アマゾン流域など南米の熱帯雨林で自生している大型のつる草です。

蔦は全長は80メートルにもなり、蜂や蝶に受粉されて小さな白い花や細長い実をつけます。

クラボワスカはチョウジノキとよく似た香りがする事からツルチョウジ(シロチョウジ)という名前が一般名となっております。

クワボワスカは古くからアマゾン川流域の原住民族で勃起機能改善薬として利用されてきました。

また、アマゾン西部ではシャーマンが招霊の儀式で飲むアヤワスカのレシピとして使われることもあります。

アヤワスカとは強烈な嘔吐と幻覚作用がある植物で、胃の負担を軽減するためにクラボワスカを配合すると言われています。

なお、クラボワスカ自体に幻覚作用はありません。

クラボワスカの栄養分

クラボワスカの有効成分として、ブラジルの研究者が以下の3つを発見しました。

ティナンティナ
アルカロイド(窒素を含む有機化合物)の一種です。
アルカロイドは特定の植物に含まれ、特殊な薬理・生理作用をもつものや毒性のあるものなど多岐にわたります。
代表的なアルカロイドとしてタバコのニコチンや茶のカフェイン、ケシのモルヒネ等が挙げられます。
ユーゲノル
クラボワスカの根にあたる部分の樹脂や樹液に含まれる、タンニン酸の一種です。
タンニン酸は腸粘膜表面のタンパク質と結合し、粘膜を保護する被膜を作ります。
これを収れん作用と言い、止血、鎮痛、防腐といった効能があります。
アヤワスカのレシピに使われるのも、このタンニン酸による収れん作用によって胃腸の粘膜を保護するためだと考えられています。
エッセンシャルオイル
いわゆる精油です。
精油は植物が産出する揮発性の油で、独特な香りを持っています。
植物はフェロモンや昆虫を回避するために精油を出すと言われています。
精油はしばしば食品の香料として利用される他、アロマオイル等にも使われます。
精油の香りによってリラックス効果や催淫効果などもあるとされています。

クラボワスカの効能

クラボワスカは古来から男性のインポテンツを治す薬として使われてきました。

また、男性だけでなく女性の不感症・性欲減退といった症状にも有効であり、男女ともに媚薬効果をもたらします。

クラボワスカの臨床試験は未だ行われていませんが、南米ではペルーを中心に広く利用されています。

クラボワスカを配合した媚薬はペルーの薬草店などで売っています。

また、クラボワスカの蔓から作られるチンキは鎮痛剤として関節痛や発熱などにも有効とされています。

クラボワスカから媚薬を作る際には、蔦をアルコールで浸出させるという手法が伝統的です。

ブラジルではサトウキビから作られるラム酒を使い、アルコールチンキを媚薬としています。